国破れて山河あり。
兵どもが夢の跡。
たこ焼きに例えるならば、
たこの部分なブログです。
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うんどう会から一週間経った敬老の日
小学校からの付き合いの友人に誘われ
津田沼に赴いた
普段なら絶対行かない距離
それでも行ったのは
奥華子なる人物の
ミニコンサートなる物があるらしいからだ
彼女については
全く知識がなかったが
『時をかける少女』の
主題歌とかーって聞いて
若干興味が沸き
行ってみた
初回公演の30分前に到着
しかし小さな特設会場の椅子は
既に埋まっていた
客層は
8割方が“それっぽい”オッサン
妙に納得
しゅごキャラのイベントの悲劇を思い出す
仕方なく
初回公演は諦め
カラオケで時間を潰し
初期のDEENのびもい曲とか歌い
↑『瞳そらさないで』とか
第二公演の一時間半前
再び会場へ
握手会してる
列に並ぶのは
やっぱり8割方が
それっぽいオッサン
歌手って激務だ
俺ならオッサン無理だ
長い長い握手会が一段落し
奥華子はようやくRに入り
やたらと派手な司会の
オッサンとジジイの狭間世代の男は
客の入れ替えを促す
しかし
微動だにしない客
席を立つかなーと思ったら
申し訳程度にハンカチ一枚広げてあって
ここ使ってますよアピール
マナー悪いったらありゃしない
結局椅子には座れず
立ち見のまま開演待ち
この隙に
1stアルバム
『やさしい花の咲く場所』を買い
店員のお姉さんに
「握手会の整理券要りますか?」
って言われたけど
あのオッサンの仲間入りしたくなくて
断って
やっとこさ開演
やっべぇ声いい
『帰っておいで』とかね
貴女の家に帰りたいよもう
ひとしきり感動し
『TEPCO』とかでびっくりし
あっという間に終わった
その後はお待ちかねの
握手会
を脇目に帰る
家に帰り
MP3プレイヤーに入れ
メルマガ登録し
翌日妹に布教し
日曜日にはラジオを欠かさずチェック
ヘヴィにハマりそうだった
けど
干支一周分の歳の差があることが判明
という訳で
今は若干距離を置いて聴いてます
所詮男なんてこんなもんさ
小学校からの付き合いの友人に誘われ
津田沼に赴いた
普段なら絶対行かない距離
それでも行ったのは
奥華子なる人物の
ミニコンサートなる物があるらしいからだ
彼女については
全く知識がなかったが
『時をかける少女』の
主題歌とかーって聞いて
若干興味が沸き
行ってみた
初回公演の30分前に到着
しかし小さな特設会場の椅子は
既に埋まっていた
客層は
8割方が“それっぽい”オッサン
妙に納得
しゅごキャラのイベントの悲劇を思い出す
仕方なく
初回公演は諦め
カラオケで時間を潰し
初期のDEENのびもい曲とか歌い
↑『瞳そらさないで』とか
第二公演の一時間半前
再び会場へ
握手会してる
列に並ぶのは
やっぱり8割方が
それっぽいオッサン
歌手って激務だ
俺ならオッサン無理だ
長い長い握手会が一段落し
奥華子はようやくRに入り
やたらと派手な司会の
オッサンとジジイの狭間世代の男は
客の入れ替えを促す
しかし
微動だにしない客
席を立つかなーと思ったら
申し訳程度にハンカチ一枚広げてあって
ここ使ってますよアピール
マナー悪いったらありゃしない
結局椅子には座れず
立ち見のまま開演待ち
この隙に
1stアルバム
『やさしい花の咲く場所』を買い
店員のお姉さんに
「握手会の整理券要りますか?」
って言われたけど
あのオッサンの仲間入りしたくなくて
断って
やっとこさ開演
やっべぇ声いい
『帰っておいで』とかね
貴女の家に帰りたいよもう
ひとしきり感動し
『TEPCO』とかでびっくりし
あっという間に終わった
その後はお待ちかねの
握手会
を脇目に帰る
家に帰り
MP3プレイヤーに入れ
メルマガ登録し
翌日妹に布教し
日曜日にはラジオを欠かさずチェック
ヘヴィにハマりそうだった
けど
干支一周分の歳の差があることが判明
という訳で
今は若干距離を置いて聴いてます
所詮男なんてこんなもんさ
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文化祭から一週間経った土曜日
予てよりの計画通り
後輩達とバスケ大会を開催
そんな素晴らしい日に
この卒業後の進路で就職の割合が0%の
クソ進学校は
ベネッセと駿台の模試を入れてきやがった
想像の範囲外だったが
模試は適当にこなし
早足で体育館へ向かう
17時00分
体育館に着き
それから数分後
後輩達が到着
歳の差を感じる
同い年(17歳)だって居るのに
2年生が4人
あとで2人2年生が来るらしい
冷静に考えると
なんで俺が混じってんだろうな
冗談で声をかけただけだったのを
俺が本気で捉えちゃったのか
とか考え始めると鬱になりそうだから
前向きに考える
そうだ俺は好かれているんだ
そうに違いない
更衣室で
制服から運動着にちゃっちゃと着替える
上は中一の頃バスケ部で買ったTシャツ
下は中二の頃テニス用に買ったジャージ
着れるよ穿けるよ
大丈夫 心は育ってる
身体は…
毛は生えてきたかな
体育館に着くと
先客が5人くらい
チャラそうだから高校生かな
男子バスケ部っぽい
体育館の特性上
ゴールが1個しかないので
コートの端っこの方で
ポートボールチックな遊びをする
開始1分で
転けた俺
しかも豪快に
後輩に心配される
俺も俺が心配だよ
中学の頃から
身体のバランス悪いんだよね
筋力不足じゃなくて
脳みそが重いと信じたい
数分後
なんとか勘を取り戻す
勘を取り戻しても
所詮中一の秋の実力
左手でドリブルできない
レッグスルーできない
フェイントかけてみたけど抜けない
これは敵わない
仕方ないから
緩急つけてみたりするけど
なかなか抜けない
いゃあ困っちゃう
向こうは向こうで
華麗な技で抜いてくるし
まぁ
女子だからーとか
後輩だからーとか
そんな理由で遠慮する必要無くて
普通に楽しめた
チャージだけ控えたけど
あとは本気で
大人気ないね
しばらくして
チャラ男達がどっかに行ったので
ゴールを使う事に
スクリーン要員に徹する俺
先輩なのにね
レイアップは3本位決めた
まあまあかな
チャラ男達が戻って来たので
卓球に移行
卓球って想像以上に難しいのな
しかも卓球しながらしりとりとかね
ボボボーボ・ボーボボ
→ボボボーボ・ボーボボ
の流れとか
ゴルゴ
→サーティーン
の流れとか
人って極限状態で何を言い出し始めるか
分からない動物だな
ようやく合流するバンド組の2人
しかし卓球台のレンタル時間は
終わってしまったので
未就学児スペースで
バレーボールに
閉館までの十数分
しりとりしながらバリボーを楽しみ
バンド組とはそこで解散し
無遅刻組は二次会へ
普段なら絶対行かない様な
ちょっと高めのファミレスで
後輩の話をおかずに食う飯は美味かった
俺の代に比べて
格段に仲の良さそうな一つ下の代も
それなりに悩みがあると聞いて
やっぱり蛙の子は蛙だなとか思った
ついでに
今回の集まりは
“うんどう会”と命名された
戦隊モノ的な色も決めようってなって
俺は『グラデーション』になった
他の子はボーダーとか無色とかね
次回の開催は体育の日の予定
なんだか
受験生にあるまじき程
すごく幸せな日々を過ごしてる気が
もう一年高校生しようかな
予てよりの計画通り
後輩達とバスケ大会を開催
そんな素晴らしい日に
この卒業後の進路で就職の割合が0%の
クソ進学校は
ベネッセと駿台の模試を入れてきやがった
想像の範囲外だったが
模試は適当にこなし
早足で体育館へ向かう
17時00分
体育館に着き
それから数分後
後輩達が到着
歳の差を感じる
同い年(17歳)だって居るのに
2年生が4人
あとで2人2年生が来るらしい
冷静に考えると
なんで俺が混じってんだろうな
冗談で声をかけただけだったのを
俺が本気で捉えちゃったのか
とか考え始めると鬱になりそうだから
前向きに考える
そうだ俺は好かれているんだ
そうに違いない
更衣室で
制服から運動着にちゃっちゃと着替える
上は中一の頃バスケ部で買ったTシャツ
下は中二の頃テニス用に買ったジャージ
着れるよ穿けるよ
大丈夫 心は育ってる
身体は…
毛は生えてきたかな
体育館に着くと
先客が5人くらい
チャラそうだから高校生かな
男子バスケ部っぽい
体育館の特性上
ゴールが1個しかないので
コートの端っこの方で
ポートボールチックな遊びをする
開始1分で
転けた俺
しかも豪快に
後輩に心配される
俺も俺が心配だよ
中学の頃から
身体のバランス悪いんだよね
筋力不足じゃなくて
脳みそが重いと信じたい
数分後
なんとか勘を取り戻す
勘を取り戻しても
所詮中一の秋の実力
左手でドリブルできない
レッグスルーできない
フェイントかけてみたけど抜けない
これは敵わない
仕方ないから
緩急つけてみたりするけど
なかなか抜けない
いゃあ困っちゃう
向こうは向こうで
華麗な技で抜いてくるし
まぁ
女子だからーとか
後輩だからーとか
そんな理由で遠慮する必要無くて
普通に楽しめた
チャージだけ控えたけど
あとは本気で
大人気ないね
しばらくして
チャラ男達がどっかに行ったので
ゴールを使う事に
スクリーン要員に徹する俺
先輩なのにね
レイアップは3本位決めた
まあまあかな
チャラ男達が戻って来たので
卓球に移行
卓球って想像以上に難しいのな
しかも卓球しながらしりとりとかね
ボボボーボ・ボーボボ
→ボボボーボ・ボーボボ
の流れとか
ゴルゴ
→サーティーン
の流れとか
人って極限状態で何を言い出し始めるか
分からない動物だな
ようやく合流するバンド組の2人
しかし卓球台のレンタル時間は
終わってしまったので
未就学児スペースで
バレーボールに
閉館までの十数分
しりとりしながらバリボーを楽しみ
バンド組とはそこで解散し
無遅刻組は二次会へ
普段なら絶対行かない様な
ちょっと高めのファミレスで
後輩の話をおかずに食う飯は美味かった
俺の代に比べて
格段に仲の良さそうな一つ下の代も
それなりに悩みがあると聞いて
やっぱり蛙の子は蛙だなとか思った
ついでに
今回の集まりは
“うんどう会”と命名された
戦隊モノ的な色も決めようってなって
俺は『グラデーション』になった
他の子はボーダーとか無色とかね
次回の開催は体育の日の予定
なんだか
受験生にあるまじき程
すごく幸せな日々を過ごしてる気が
もう一年高校生しようかな
41111755305516241152353325413433*3211
112443*3451164419134659
41173234261113#2535*16265615
21*23241313
411913*24*56#3941*3449415725113651124659
112625121324312422
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4124
513443#131535*1649341215#39*3322113912#1921
5118245159*54
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115655371930
5114*5455271155304511264559
211324424432*34245157
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112443*444427*1316264559
5154123015
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112443*4411545235*231139**165325415915
1523572416192624
41304557#14
112443*3451164419134659
41173234261113#2535*16265615
21*23241313
411913*24*56#3941*3449415725113651124659
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11*525442#181530
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1523572416192624
41304557#14
初日は
朝6時過ぎに学校が開いてたという
情報があり
じゃあその時間から
準備を始めようと
その為に乗るべき電車は
なんと始発
人生で初めての経験でございます
予め買っておいた
喉飴も大量消費され
しかしそのお陰か
なんとか声は普通に出そうだ
父は徹夜で
日本vsバーレーンを観てたらしい
前半の時点では2-0で日本が勝ってた
サッカーの話ね
日曜の朝5時なんて
誰も起きてないだろうと思って
熱唱しながらチャリ漕いでたら
ちょくちょく
犬と散歩してる人がいて
ちょっと気まずかった
電車に乗ってみると
知ってる顔がちらほら
それだけみんな
文化祭に打ち込んできたんだな
意外と混んでる休日の始発で
がたんごとん
乗り換えようと下車すると
信号トラブル
高校まであと一駅という所で
電車が使えない
仕方ないので
徒歩で
オペラ座の怪人のサントラをBGMに
爽やかな朝を15分
言葉の壁を越えた感動を改めて受けた
そうして着いた学校
開いてない
3年生の女子がいっぱい群れてる
まぁ6時ぴったりだったし
しょうがない
そのまま昇降口前で
爽やかな朝を継続していると
部活の後輩と遭遇
2週間ぶりの再会で
和やかに過ごす
バスケの約束を再確認される
僕は勿論乗り気です
10分経ち
開く
クラスに乗り込むが
みんなやっぱりちょっと疲れ気味
とりあえず
仕事も無いし
のど飴を舐めまくる
ヒロインの
クリスティーヌ役の女の子は
でっかいマスクを着けてて
なんか痛々しい
声は出るけど
喉を大事にしたいって
ジェスチャーで言ってた
のど飴欲しい?って聞いたら
無言で笑顔でマスク外して
口の中ののど飴を見せてきた
そんな仕草に男の子は弱いです
そんな微笑ましい僕らを横目に
女子陣はメイクを始める
そしてやっぱり仕事の無い俺に
ちょっとしたサプライズが
これについては
そのうちまた語ろうか
今回はとりあえず
“びっくりした”って事だけメンション
びっくりなまま
良い時間になったので
ようやく声出しを開始
音楽部の少年に色々レクチャーしてもらい
びっくりを引き摺りながらも
いいテンションになってくる
そしてとうとう
一般入場開始
しかし
女子の身支度を始め
全体的に準備が出来てない
焦る
そんな中
いきなり台詞が増える
携帯の電源をお切り下さい的な
アナウンスを最初に入れてくれってさ
いきなり無茶だよ
これだから
“支配人”が
“支配され人”って呼ばれるんだよ
焦る焦る
第一公演はどうにかなったものの
第二公演で噛む
やっぱりそれは直前に増えた台詞で
しかも最初の台詞だから
お客さん苦笑だよね
フォローの入れ様も無く
ショックだったね
びっくりと焦りとショックを抱きながらも
色々知り合いが来る
そんな知り合い達と
各公演が終わる度に話し込むと
身支度がヤバい事に気付いたのは
結構ギリギリだった
公演を重ねる毎に
名演に磨きをかけていった俺達が
とうとう迎えた
ラスト公演
2日目第五公演
通算第八公演
華麗に助演男優を演じ切り
後は主演3人で盛り上げるクライマックス
エンディング5分前くらいに
感動の波が来た
夏休みとか色々思い出した
浜辺で語った事とかね
そしたら
自然と
目頭が熱くなった
部活引退の瞬間以来だったね
人前で泣けたの
後で聞いた話だと
クラスで最初に泣いたの俺らしいね
なさけねー
素直で宜しいけれども
そして感動のカーテンコール
気付けば号泣の俺
そして周りも
あの瞬間
いろんなものを共有できたと思う
遠足で一緒の班だった
当時全然仲良くなかったカルロッタとも
抱き合ったりして
ボトム3とか呼んでゴメンよ
お客さんがみんな引いた後
と言うか引く前もだな
最後のお辞儀が済んだら
もう俺達は役者じゃなかった
ただ泣く事しか出来ないコスプレ集団だ
それでも
ただ泣く事しか出来なかった
ひとしきり泣いた後
なんか笑えた
んで笑うと
なんか顔が弛んで
また涙出てきて
やり尽くしたーって感じ
涙を拭う気にもならない
舞台の上、裏、客席
各々好きな場所を
適当に陣取り
適当に過ごした
これまでを語り合ったり
演技を振り返ったり
劇中の曲を口ずさんだり
30分くらいして
校内にアナウンスが流れた
教室を片付けてください―的な
その頃までには
文化祭に於いて
何の役にも立たなかった奴らが
クラスに戻って来てて
そいつらが
放送聞くなり
何の感慨も無く
舞台を粉砕していくのは
なんか虚しかった
それを周りに感付かれたくなくて
俺もがむしゃらに両腕を振るった
人間らしさって醜いな
教室から文化祭らしさが
すっかり消え失せた頃
また放送が入る
エンディングの為に
体育館に集まれと
全校生徒が揃い
吹奏楽部の自己満ディズニーメドレーの後
とうとう
校内生徒と外部来場者の
アンケート結果による
各部門賞・大賞の発表が行われる
クラス結成当初から
大賞しか狙っていなかった
ウチのクラスは
装飾とか演劇とか学年とかの賞で
名前が呼ばれない度に
ほっと胸を撫で下ろす感じ
二冠三冠は出来ないシステムだったから
そして大賞の発表
司会者の声が響き
生徒の叫びが轟き
一斉に立ち上がり
抱き合ったクラス
それは
ウチのクラスだった
ってのは列の前の方だけで
ウェーブも真ん中辺りで
消滅してしまう
このやるせなさ
それでも大賞は大賞
嬉しいったらありゃしない
大賞のクラスは
体育館のステージで
ダイジェスト公演をやる
その為に3年生は
公演終了後も衣装を脱がない
8分の7のクラスにはそれも無意味だが
時間が限られているので
マスカレード
(みんなで踊る)
↓
ポイントオブノーリターン
(主役3人でクライマックス)
↓
カーテンコール
(みんなでお辞儀)
という構成に
マスカレード
俺は頑張ったけど
見えない所でミス多発だったらしい
ポイントオブノーリターン
3人が別々の旋律を歌って
調和させる
感動的な場面も
マイクが1本しかなかったせいで
なんかコメディチック
カーテンコール
皆苦笑しながらお辞儀
っていう感じ
これもまた良い思い出
その後はステージを降り
元の位置に戻り
全校で斉唱
スピッツの『チェリー』
飛んだり跳ねたり
笑ったり泣いたり
手を繋いだり肩を組んだりしながら
叫びながら歌う
まさに文化祭の締め括りに相応しい
当然の様にアンコール
そして完全燃焼の後
生徒達は散り散りに消えていく
そんな風景を
再びステージに上がって
記念撮影しながら見てると
また思う
やったな
って
最後に
ラウルと怪人と監督を胴上げして
半年間続いた文化祭は終わった
教室に戻り
よく滑る担任の
珍しくいい話を聞き
黒い空を這う稲妻の下
ふざけたり
からかったり
歌ったりしながら
ボーリングをやり
帰宅
寝る前に
ちょこっとメールやりとりして
翌日の打ち上げに備えて
昂りっぱなし気持ちのまま
灯りを落とした
長い長い文化祭が
あっという間に終わりました
朝6時過ぎに学校が開いてたという
情報があり
じゃあその時間から
準備を始めようと
その為に乗るべき電車は
なんと始発
人生で初めての経験でございます
予め買っておいた
喉飴も大量消費され
しかしそのお陰か
なんとか声は普通に出そうだ
父は徹夜で
日本vsバーレーンを観てたらしい
前半の時点では2-0で日本が勝ってた
サッカーの話ね
日曜の朝5時なんて
誰も起きてないだろうと思って
熱唱しながらチャリ漕いでたら
ちょくちょく
犬と散歩してる人がいて
ちょっと気まずかった
電車に乗ってみると
知ってる顔がちらほら
それだけみんな
文化祭に打ち込んできたんだな
意外と混んでる休日の始発で
がたんごとん
乗り換えようと下車すると
信号トラブル
高校まであと一駅という所で
電車が使えない
仕方ないので
徒歩で
オペラ座の怪人のサントラをBGMに
爽やかな朝を15分
言葉の壁を越えた感動を改めて受けた
そうして着いた学校
開いてない
3年生の女子がいっぱい群れてる
まぁ6時ぴったりだったし
しょうがない
そのまま昇降口前で
爽やかな朝を継続していると
部活の後輩と遭遇
2週間ぶりの再会で
和やかに過ごす
バスケの約束を再確認される
僕は勿論乗り気です
10分経ち
開く
クラスに乗り込むが
みんなやっぱりちょっと疲れ気味
とりあえず
仕事も無いし
のど飴を舐めまくる
ヒロインの
クリスティーヌ役の女の子は
でっかいマスクを着けてて
なんか痛々しい
声は出るけど
喉を大事にしたいって
ジェスチャーで言ってた
のど飴欲しい?って聞いたら
無言で笑顔でマスク外して
口の中ののど飴を見せてきた
そんな仕草に男の子は弱いです
そんな微笑ましい僕らを横目に
女子陣はメイクを始める
そしてやっぱり仕事の無い俺に
ちょっとしたサプライズが
これについては
そのうちまた語ろうか
今回はとりあえず
“びっくりした”って事だけメンション
びっくりなまま
良い時間になったので
ようやく声出しを開始
音楽部の少年に色々レクチャーしてもらい
びっくりを引き摺りながらも
いいテンションになってくる
そしてとうとう
一般入場開始
しかし
女子の身支度を始め
全体的に準備が出来てない
焦る
そんな中
いきなり台詞が増える
携帯の電源をお切り下さい的な
アナウンスを最初に入れてくれってさ
いきなり無茶だよ
これだから
“支配人”が
“支配され人”って呼ばれるんだよ
焦る焦る
第一公演はどうにかなったものの
第二公演で噛む
やっぱりそれは直前に増えた台詞で
しかも最初の台詞だから
お客さん苦笑だよね
フォローの入れ様も無く
ショックだったね
びっくりと焦りとショックを抱きながらも
色々知り合いが来る
そんな知り合い達と
各公演が終わる度に話し込むと
身支度がヤバい事に気付いたのは
結構ギリギリだった
公演を重ねる毎に
名演に磨きをかけていった俺達が
とうとう迎えた
ラスト公演
2日目第五公演
通算第八公演
華麗に助演男優を演じ切り
後は主演3人で盛り上げるクライマックス
エンディング5分前くらいに
感動の波が来た
夏休みとか色々思い出した
浜辺で語った事とかね
そしたら
自然と
目頭が熱くなった
部活引退の瞬間以来だったね
人前で泣けたの
後で聞いた話だと
クラスで最初に泣いたの俺らしいね
なさけねー
素直で宜しいけれども
そして感動のカーテンコール
気付けば号泣の俺
そして周りも
あの瞬間
いろんなものを共有できたと思う
遠足で一緒の班だった
当時全然仲良くなかったカルロッタとも
抱き合ったりして
ボトム3とか呼んでゴメンよ
お客さんがみんな引いた後
と言うか引く前もだな
最後のお辞儀が済んだら
もう俺達は役者じゃなかった
ただ泣く事しか出来ないコスプレ集団だ
それでも
ただ泣く事しか出来なかった
ひとしきり泣いた後
なんか笑えた
んで笑うと
なんか顔が弛んで
また涙出てきて
やり尽くしたーって感じ
涙を拭う気にもならない
舞台の上、裏、客席
各々好きな場所を
適当に陣取り
適当に過ごした
これまでを語り合ったり
演技を振り返ったり
劇中の曲を口ずさんだり
30分くらいして
校内にアナウンスが流れた
教室を片付けてください―的な
その頃までには
文化祭に於いて
何の役にも立たなかった奴らが
クラスに戻って来てて
そいつらが
放送聞くなり
何の感慨も無く
舞台を粉砕していくのは
なんか虚しかった
それを周りに感付かれたくなくて
俺もがむしゃらに両腕を振るった
人間らしさって醜いな
教室から文化祭らしさが
すっかり消え失せた頃
また放送が入る
エンディングの為に
体育館に集まれと
全校生徒が揃い
吹奏楽部の自己満ディズニーメドレーの後
とうとう
校内生徒と外部来場者の
アンケート結果による
各部門賞・大賞の発表が行われる
クラス結成当初から
大賞しか狙っていなかった
ウチのクラスは
装飾とか演劇とか学年とかの賞で
名前が呼ばれない度に
ほっと胸を撫で下ろす感じ
二冠三冠は出来ないシステムだったから
そして大賞の発表
司会者の声が響き
生徒の叫びが轟き
一斉に立ち上がり
抱き合ったクラス
それは
ウチのクラスだった
ってのは列の前の方だけで
ウェーブも真ん中辺りで
消滅してしまう
このやるせなさ
それでも大賞は大賞
嬉しいったらありゃしない
大賞のクラスは
体育館のステージで
ダイジェスト公演をやる
その為に3年生は
公演終了後も衣装を脱がない
8分の7のクラスにはそれも無意味だが
時間が限られているので
マスカレード
(みんなで踊る)
↓
ポイントオブノーリターン
(主役3人でクライマックス)
↓
カーテンコール
(みんなでお辞儀)
という構成に
マスカレード
俺は頑張ったけど
見えない所でミス多発だったらしい
ポイントオブノーリターン
3人が別々の旋律を歌って
調和させる
感動的な場面も
マイクが1本しかなかったせいで
なんかコメディチック
カーテンコール
皆苦笑しながらお辞儀
っていう感じ
これもまた良い思い出
その後はステージを降り
元の位置に戻り
全校で斉唱
スピッツの『チェリー』
飛んだり跳ねたり
笑ったり泣いたり
手を繋いだり肩を組んだりしながら
叫びながら歌う
まさに文化祭の締め括りに相応しい
当然の様にアンコール
そして完全燃焼の後
生徒達は散り散りに消えていく
そんな風景を
再びステージに上がって
記念撮影しながら見てると
また思う
やったな
って
最後に
ラウルと怪人と監督を胴上げして
半年間続いた文化祭は終わった
教室に戻り
よく滑る担任の
珍しくいい話を聞き
黒い空を這う稲妻の下
ふざけたり
からかったり
歌ったりしながら
ボーリングをやり
帰宅
寝る前に
ちょこっとメールやりとりして
翌日の打ち上げに備えて
昂りっぱなし気持ちのまま
灯りを落とした
長い長い文化祭が
あっという間に終わりました
朝5時
BUMP OF CHICKENの「メーデー」
で目覚める
7時に学校に着き
声出しを始める
喉の調子は悪くない
休憩を挟みながら
声出しを続け
本番を迎え
たかったのだが
その前に
忌むべき伝統行事が控えていたのだ
その名も
PR合戦
クラスを始めとする各出場団体が
PRする為のイベントなのだが
下手をすると出し物より面白かったりする
出来損ないのお笑い番組みたいな
そんな行事
だがしかし
基本的に面白いのは
2年生まで
3年生は
中身で勝負するから
どうしても真面目なPRになりがちだ
そしてマイクラスも
女子が一人で脚本作ったPRだったのだが
直感した
これは滑る
しかしクラス内の評判が高過ぎたので
文句を言う事も憚られ
そして
俺は人生にまた一つ
汚点をつけた
PR合戦も終わり
クラスで準備を進める内に
一般入場開始
役者以外(エキストラとその他)は
客の呼び込みへ向かう
耳にはこんな言葉が飛び込んでくる
「やべぇよ入り切らないよ!」
そんなこんなで
最初は緊張
後輩もちらほらいる
だけど
人間ってやっぱり
慣れる生き物なんだな
第2~3公演は
特に緊張も無く
結局
一日通して
目立ったもミス無し
やったぜ
って気分のまま
中夜祭に突入
ウチの高校の中夜祭は
クラスTシャツのデザインとか
顔のデザインとかで
優秀なやつを適当に表彰しながら
メインのバンド演奏
ってスタイル
知り合いのバンドも出まくるってんで
ステージ最前列を確保
イベントが進むにつれて
最早宗教じみた盛り上がり
新品同様のクラスポロシャツは
汗で変色
叫び過ぎて
明日の公演で声枯れてたらゴメンね…
なんて言いながら
クラスで皆で倒れる
完全下校を告げるアナウンスが
校内に流れ
明日の成功を約束し
解散
家に着く前に
のど飴とカロリーメイトとウイダーを
買い足しておき
映画のオペラ座の怪人のサントラを
聴きながら
眠りにつく
BUMP OF CHICKENの「メーデー」
で目覚める
7時に学校に着き
声出しを始める
喉の調子は悪くない
休憩を挟みながら
声出しを続け
本番を迎え
たかったのだが
その前に
忌むべき伝統行事が控えていたのだ
その名も
PR合戦
クラスを始めとする各出場団体が
PRする為のイベントなのだが
下手をすると出し物より面白かったりする
出来損ないのお笑い番組みたいな
そんな行事
だがしかし
基本的に面白いのは
2年生まで
3年生は
中身で勝負するから
どうしても真面目なPRになりがちだ
そしてマイクラスも
女子が一人で脚本作ったPRだったのだが
直感した
これは滑る
しかしクラス内の評判が高過ぎたので
文句を言う事も憚られ
そして
俺は人生にまた一つ
汚点をつけた
PR合戦も終わり
クラスで準備を進める内に
一般入場開始
役者以外(エキストラとその他)は
客の呼び込みへ向かう
耳にはこんな言葉が飛び込んでくる
「やべぇよ入り切らないよ!」
そんなこんなで
最初は緊張
後輩もちらほらいる
だけど
人間ってやっぱり
慣れる生き物なんだな
第2~3公演は
特に緊張も無く
結局
一日通して
目立ったもミス無し
やったぜ
って気分のまま
中夜祭に突入
ウチの高校の中夜祭は
クラスTシャツのデザインとか
顔のデザインとかで
優秀なやつを適当に表彰しながら
メインのバンド演奏
ってスタイル
知り合いのバンドも出まくるってんで
ステージ最前列を確保
イベントが進むにつれて
最早宗教じみた盛り上がり
新品同様のクラスポロシャツは
汗で変色
叫び過ぎて
明日の公演で声枯れてたらゴメンね…
なんて言いながら
クラスで皆で倒れる
完全下校を告げるアナウンスが
校内に流れ
明日の成功を約束し
解散
家に着く前に
のど飴とカロリーメイトとウイダーを
買い足しておき
映画のオペラ座の怪人のサントラを
聴きながら
眠りにつく