俺は５年生の過ごし方を間違えたに違いない

『今日の５の２』を読んだ

面白かった



彼らが成長すると

『妹は思春期』の人々みたいになるのかな



今の僕は

『妹は思春期』の人々に結構近い



陸上大会の日も

ギタリストの男女のエッチについて

友達と色々語り合ったばっかりだ



「僕と君のＧコードを押さえよう」

「あ～んもう速弾き～」

「僕のネックを握りしめて」

「アーミングが堪らないぜ」

「そんなにタッピングされたら…」

みたいなね



酷いね

生産性の欠片も無い



５年生の頃の俺は

『今日の５の２』の人々とはかけ離れてる



あの頃は

とにかくシャーマンキングに

ハマってたかな



当時仲良しだった男子４人を

各々登場人物に当てはめて

葉と蓮とホロホロに挟まれて

俺はまん太だったからね

強さが微塵も感じられない



嗚呼

あんなの作り話だよな

鏡面に浮かぶ真実

眠そうで

しなっ

ってしてる女性って

なんか色気あるじゃない



俺じゃ駄目かなー

って思って



夜の電車の窓を

眠そうに見つめてみる

僕です

明日から絶対に折り畳み傘を常備してやる

雨は嫌いだ



昨日だって

通り雨の中

傘も差さずに

躊躇い無く下校する

俺の背中に

「なんでそんなに平然としてるの？」

なんて

クラスの女子の疑問が

飛んできたくらいだ



濡れる事は

苦痛じゃない

生まれてきた時

僕達は濡れていたじゃないか

生まれたままの姿が

気持ち良さを感じ易いって

僕の偏った知識は叫んでる



そもそも

昨日までは

雨の日だって嫌いじゃなかった



そりゃあ

朝降る雨は

俺にバス通学を選ばせ

週に２時間の体育を自習にするけれども



憂鬱な気持ちも

それはそれで

色々と思考が進み易いから

そういった日も必要だって

分かってる



だけれどもさ

真っ昼間から

互いの腰に手を回し

相合い傘して

３歩に１回

キスするカップルを

視界の中央に入れながら

予備校まで

傘も差さずに歩く

俺の悲しさと言ったらさ



ねぇ



あーあ

雨が冷たいなァ

腐っても高校生活なんだよね。この毎日も。

世間の受験生は

センター試験まで

あと100日ってことで

色々思うところがありそうだけど



俺はとりあえず

国立の合格発表までの日数を

数えてほしい

あと何日で

受験生から解放されるのかっていう



そんなことより

今日の昼休み

クラスメイト８人でやった

サッカーは楽しかった



汗で体臭が気になるなんて

何十日ぶりだろう



受験勉強はもう飽きたけど

このクラスでの毎日は

もう少し楽しめそうです

たべちゃいたいなぁうふふ

みのもんた朝ズバッ！の

お天気お姉さんの

根本美緒を毎朝観て



ああいうひといいなあ

って思って



魔が差して



よし

好みの女性を

食べ物に例えてみよー！

パフパフー



とか思って



電車の中で

頭の中で

箇条書き



・あたたかい

・角が無い

・やわらかい

・一癖ある



なんて感じかなーって思って



そうこうしてるうちに

電車は駅に着き



予備校に着き



勉強に飽き



コンビニで気分転換しようと思って



○ーソン



ドアを開けた

その瞬間

はっ！

電気が流れた



レジの横には

そう

肉まん



あたたかい

角が無いというか丸い

やわらかい

一癖あるというかとんがりがある



ジャストミートォ！

って

一人で満足して

シュークリームを買って

予備校に帰る



だけど

シュークリームを食べながら

思った



女性を

肉まん扱いするのって

どうだろう



んで

シュークリームの袋を捨てるとき

ふと思った



シュークリームでよくないだろうか



考察



相対的に中身より外側があたたまり易い

角はないがごつごつしてる

やわらかい

一癖あるというかはみ出る



詰まった当たりだぁ

だめだこりゃ



肉まんやめて

餡まんとかチョコまんとかにしようかとも

考えたけど



“肉”がよくないのもあるけど

“まん”もよくないんじゃ



性的な意味は除いてもだね

“まん”はよくない



あぁどうしよう