国破れて山河あり。
兵どもが夢の跡。
たこ焼きに例えるならば、
たこの部分なブログです。
×
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当日になるまで
行き先を知らなかったのだが
家族旅行に行ってきた
in長野
諏訪とか蓼科とかその辺り
1泊2日
長野は
山の上だから
涼しい所
避暑地なイメージ
つまりは
田舎なんだな
周り山で
横は田畑
上は青い空白い雲
そんな中を車で走る
人工物より自然物が多いってのは
なかなか心洗われる感じですね
今年は俺が受験生だし
旅行なんて行くもんかと
思ってたけど
そこは
当ブログでもしばしば扱ったはずの
3人目のおじいちゃんの話が関わる
なんか今年ウチに引っ越してきた
俺から見て3人目のおじいちゃん
若い頃にアスベストを
吸いまくってしまったらしく
肺を軽く患っていて
日常生活に支障は今の所ないのだが
“何時爆発するか分からない時限爆弾”
そんな状態らしい
んで(死ぬ前に)1回くらいは
旅行したいと言う事で
今年の夏決行、と
そんな感じ
旅行一つに
いちいち重い話題を持って来る我が家
血は争えないんだな
まぁ
蓼科湖行き
白樺湖行き
ペンションに泊まり
車山でリフトに乗り
向日葵畑を見
ハイジの村行き
って感じなんだが
本当に
何も無いのが長所みたいな場所だった
嫌いじゃないけどね
涼しく安らいでたのだが
現実に引き戻された場所
いや
また別の夢に引き込まれた場所があった
そこは
前述のハイジの村
実はここは山梨県だが
スイス風の風景を売りにした
のどかな公園みたいな感じだったのだが
灼熱の甲府盆地に涼しいイメージは
皆無
そんな中
そこには
一組のパーティーが
一目で分かったよ
俺もファンだしな
ドラゴンクエストⅧ
あれのコスプレしてる集団が
赤のバンダナがワンポイントの
黄色主体の旅人の服を着ているのは
主人公
胸元を顕にしたドレスを纏う
ツインテールが特徴的な
ゼシカ
真紅の騎士団装に
銀髪が映える
ククール
薄い水色のTシャツと
黒の七分丈ズボンが似合ってる
小肥りのオッサン
…あれ?
ヤンガスは?
何度まばたきしても
主人公とゼシカとククールの隣に居るのは
ヲタっぽいオッサン
頭にとげとげした黄色い物をかぶった
ちくちくしそうな茶色い物を羽織った
憎めない元山賊の姿は何処にもない
あの時の俺の格好の方が
よっぽど本物のヤンガスに近い位だぜ
まったく
そんな彼らは
日陰のベンチに座らずに
日向の芝生の上に
輪になって座ってた
確かにドラクエで
“ベンチ”のイメージって
あんまりないな
プライドとかあるのかな
写真撮りたい気持ちもあったけど
ドラクエで“写真”のイメージないし
石投げられるイメージならあったな
って思って
心の中で岩石落とししてた
そんな旅行でした
で
帰ってきたのは22時くらいで
すぐ寝て
起きて
地元の暑さにやられた
体感温度的には
季節の変わり目だしね
灼熱だよまったく
最近は
何事もプラスに捉えようという
キャンペーンだったけど
暑さにはどうしても
風流を感じられないっすね
大学を卒業したら
涼しそうなベネツィアに引っ越す事を誓う
水の都だからね
暑いと感じたら
飛び込んでやる
行き先を知らなかったのだが
家族旅行に行ってきた
in長野
諏訪とか蓼科とかその辺り
1泊2日
長野は
山の上だから
涼しい所
避暑地なイメージ
つまりは
田舎なんだな
周り山で
横は田畑
上は青い空白い雲
そんな中を車で走る
人工物より自然物が多いってのは
なかなか心洗われる感じですね
今年は俺が受験生だし
旅行なんて行くもんかと
思ってたけど
そこは
当ブログでもしばしば扱ったはずの
3人目のおじいちゃんの話が関わる
なんか今年ウチに引っ越してきた
俺から見て3人目のおじいちゃん
若い頃にアスベストを
吸いまくってしまったらしく
肺を軽く患っていて
日常生活に支障は今の所ないのだが
“何時爆発するか分からない時限爆弾”
そんな状態らしい
んで(死ぬ前に)1回くらいは
旅行したいと言う事で
今年の夏決行、と
そんな感じ
旅行一つに
いちいち重い話題を持って来る我が家
血は争えないんだな
まぁ
蓼科湖行き
白樺湖行き
ペンションに泊まり
車山でリフトに乗り
向日葵畑を見
ハイジの村行き
って感じなんだが
本当に
何も無いのが長所みたいな場所だった
嫌いじゃないけどね
涼しく安らいでたのだが
現実に引き戻された場所
いや
また別の夢に引き込まれた場所があった
そこは
前述のハイジの村
実はここは山梨県だが
スイス風の風景を売りにした
のどかな公園みたいな感じだったのだが
灼熱の甲府盆地に涼しいイメージは
皆無
そんな中
そこには
一組のパーティーが
一目で分かったよ
俺もファンだしな
ドラゴンクエストⅧ
あれのコスプレしてる集団が
赤のバンダナがワンポイントの
黄色主体の旅人の服を着ているのは
主人公
胸元を顕にしたドレスを纏う
ツインテールが特徴的な
ゼシカ
真紅の騎士団装に
銀髪が映える
ククール
薄い水色のTシャツと
黒の七分丈ズボンが似合ってる
小肥りのオッサン
…あれ?
ヤンガスは?
何度まばたきしても
主人公とゼシカとククールの隣に居るのは
ヲタっぽいオッサン
頭にとげとげした黄色い物をかぶった
ちくちくしそうな茶色い物を羽織った
憎めない元山賊の姿は何処にもない
あの時の俺の格好の方が
よっぽど本物のヤンガスに近い位だぜ
まったく
そんな彼らは
日陰のベンチに座らずに
日向の芝生の上に
輪になって座ってた
確かにドラクエで
“ベンチ”のイメージって
あんまりないな
プライドとかあるのかな
写真撮りたい気持ちもあったけど
ドラクエで“写真”のイメージないし
石投げられるイメージならあったな
って思って
心の中で岩石落とししてた
そんな旅行でした
で
帰ってきたのは22時くらいで
すぐ寝て
起きて
地元の暑さにやられた
体感温度的には
季節の変わり目だしね
灼熱だよまったく
最近は
何事もプラスに捉えようという
キャンペーンだったけど
暑さにはどうしても
風流を感じられないっすね
大学を卒業したら
涼しそうなベネツィアに引っ越す事を誓う
水の都だからね
暑いと感じたら
飛び込んでやる
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高校生って
まぁ大半が
お昼ご飯は
お母さんが早起きして作ってくれる
お弁当を
頂くじゃない
我が家もそうだ
毎日毎日
愚痴を溢しながらも
作ってくれる訳で
口には決して出さないけど
それなりに感謝はしてる
つもりです
ところが
そんなある日
事件は起こった
お昼ご飯だー
今日のおかずは何かなー
ミートボールだー
今日のデザートは何かなー
オレンジだー
今日のごはんは何かなー
ごはんだー
今日のふりかけは何かなー
紫蘇と鱈子だー
俺のお弁当を食べる上でのポリシーは
先に食べる方を左側にする
つまり紫蘇と鱈子なら
紫蘇が左側で鱈子が右側になる様にする
ちなみに後に残すのは
好きな方なんだけどね
そんな感じで
お弁当の蓋を開けたら
鱈子が左側で紫蘇が右側になってたから
くるり
回転させる
そしたらもう
食べ始めるだけじゃん
紫蘇から
おかずも交えつつ
しかし
紫蘇ご飯に向かった箸が
ふと止まる
俺の目に奇怪なものが映ったからだ
大きな鱈子の塊?
大きな海苔の塊?
違う!
これは…
てんとう虫だ!
黒く艶のある堅羽
赤い二つの水玉模様
それは完璧なてんとう虫だった
彼もまだ生き物だったので
忙しなく蠢いていましたよ
んでまぁ食欲無くなっちゃって
食べるのは諦めたんだけど
まぁウチの母親も
わざと入れた訳じゃないと思うしね
家に帰って
カクガクシカジカ
「えー?食べなかったのー?
食べなさいよ!」
って故意かよ!
って思ったら
勿論故意で入れた訳ではないが
除けて食えばいいじゃないかと
そういう事らしい
無理ッス
良く晴れた公園で
彼女が作ってくれたお弁当を
食べようとした時に
虫が飛んできてくっついた
とか
そのくらいだったら
虫は除けて食べますよ
開けてびっくりてんとう虫だと
流石にちょっとねぇ
中国の毒餃子問題でも
中国世論では
日本は過剰反応し過ぎだって
言われてるけど
日本人は
未開封という状態に
絶対的な信頼をおいてるからね
仕方ない
考えてみれば
人為的に作られた物に
未開封も糞もあるかとも思うけど
和を以て貴しと為す日本人に
信頼は絶対なんだよね
裏切られたら仲良くできないもんね
信頼し合う事に
心の安らぎを感じる人種だからね
今回の場合
親が言う
「弁当は残さず食べてもらえる」
という信頼には
“弁当には異物は混入していない”
という信頼に応える事で
初めて応えられた訳です
そしてそれが成り立たなかった、と
お互いの利益のためにも
平和で暮らしやすい毎日のためにも
信頼し合うためにも
信頼には応えていきたいものです
まぁ大半が
お昼ご飯は
お母さんが早起きして作ってくれる
お弁当を
頂くじゃない
我が家もそうだ
毎日毎日
愚痴を溢しながらも
作ってくれる訳で
口には決して出さないけど
それなりに感謝はしてる
つもりです
ところが
そんなある日
事件は起こった
お昼ご飯だー
今日のおかずは何かなー
ミートボールだー
今日のデザートは何かなー
オレンジだー
今日のごはんは何かなー
ごはんだー
今日のふりかけは何かなー
紫蘇と鱈子だー
俺のお弁当を食べる上でのポリシーは
先に食べる方を左側にする
つまり紫蘇と鱈子なら
紫蘇が左側で鱈子が右側になる様にする
ちなみに後に残すのは
好きな方なんだけどね
そんな感じで
お弁当の蓋を開けたら
鱈子が左側で紫蘇が右側になってたから
くるり
回転させる
そしたらもう
食べ始めるだけじゃん
紫蘇から
おかずも交えつつ
しかし
紫蘇ご飯に向かった箸が
ふと止まる
俺の目に奇怪なものが映ったからだ
大きな鱈子の塊?
大きな海苔の塊?
違う!
これは…
てんとう虫だ!
黒く艶のある堅羽
赤い二つの水玉模様
それは完璧なてんとう虫だった
彼もまだ生き物だったので
忙しなく蠢いていましたよ
んでまぁ食欲無くなっちゃって
食べるのは諦めたんだけど
まぁウチの母親も
わざと入れた訳じゃないと思うしね
家に帰って
カクガクシカジカ
「えー?食べなかったのー?
食べなさいよ!」
って故意かよ!
って思ったら
勿論故意で入れた訳ではないが
除けて食えばいいじゃないかと
そういう事らしい
無理ッス
良く晴れた公園で
彼女が作ってくれたお弁当を
食べようとした時に
虫が飛んできてくっついた
とか
そのくらいだったら
虫は除けて食べますよ
開けてびっくりてんとう虫だと
流石にちょっとねぇ
中国の毒餃子問題でも
中国世論では
日本は過剰反応し過ぎだって
言われてるけど
日本人は
未開封という状態に
絶対的な信頼をおいてるからね
仕方ない
考えてみれば
人為的に作られた物に
未開封も糞もあるかとも思うけど
和を以て貴しと為す日本人に
信頼は絶対なんだよね
裏切られたら仲良くできないもんね
信頼し合う事に
心の安らぎを感じる人種だからね
今回の場合
親が言う
「弁当は残さず食べてもらえる」
という信頼には
“弁当には異物は混入していない”
という信頼に応える事で
初めて応えられた訳です
そしてそれが成り立たなかった、と
お互いの利益のためにも
平和で暮らしやすい毎日のためにも
信頼し合うためにも
信頼には応えていきたいものです
それは
広島に原爆が投下された日…
戦争の恐怖など
所詮は古い記録に過ぎない
その程度に揺さぶられる若者は
今の世には珍しい存在なのだ
つまりは
“いつもと同じ毎日の一部”でしかなく
つまりは
文化祭の劇の練習がある訳だ
午後一杯を練習に費やし
その後は
予定通り
海へ
花火をする為に
参加者
男女共に8人位ずつ
計16人位だった
よく集まるよな
みんな受験生なのに
んで
その16人のうち
ほとんどは
学校から一緒に徒歩で行ったんだ
40分くらい歩いて
だけど
一部
現地集合の人達がいて
彼らを待たずに
花火を始めてしまうのは申し訳なくて
海を向きながら
コンビニで買ったパンとか食べて
海に向かって走り出す人とかを眺めながら
時を過ごす
やがて全員集まり
花火が始まる
とは言うものの
あんまりはしゃぐつもりは
俺はなくて
むしろ花火に照らされる
みんなのはしゃぐ顔を見ながら
海と夜空と一つになりたい
とか思ってたんだけど
予想以上に早いタイミングで
お前もやれよとか
声かけられちゃって
まぁ手持ち花火を受け取り
砂浜に刺し
曇り空に吹き上がる星と
揺れる海に
見惚れてた
やがて
残るは
線香花火と
設置式の大きめのやつ
の2種類となる
最後は派手に終わろうという事で
まず線香花火に取りかかる
なんかやたらと多い
30本入の袋が
10個くらいある
アホになりそうだったから
数えるのは止めたけど
最初のうちは盛り上がるけど
流石に飽きる
砂浜に寝転ぶ俺
誰か一緒にロマン感じてくれる人
一人くらいはいるかと期待したけど
いないし
砂かけられるし
ちょっとポジショニング
ミスって
波の音遠いし
曇りで星見えないし
格好つかない俺
ようやく線香花火を消化し
いざ
取りのでかいやつ
火を点けるのは
クラスのヒロイン的存在の女の子
「私、危ないコト好きなんだ~」なんて
そんな台詞がアブナイ
点火
火花が華麗に舞い上がる
またちょっと
クサい事考えてしみじみしようか
とか
思ってたら
火が消えた
あっという間だった
もう終わりかよー
そんな叫びがちらほら
あっという間だっただけでなく
締まりがなかった
俺なんて
波打ち際にしゃがみこみ
湾の向こう側の夜景を眺め始める始末
んで隣に
男子来て
背中から声が聞こえる
「えーあれ超ロマンチックー
え?あれ両方男子じゃーん
なんだよー」
俺もがっかりだよ
女子来いよって思ったよ
その後
このどうしようもない雰囲気を
どうにかするべく
浜辺で輪になって座り
語り合おう
なんて流れに
最初
クラスの副委員長格の男子
失恋話
女子に回り
失恋話
その次の男子
失恋話
なんかもう
それしか許されない流れに
しばらくして
俺に回る
失恋話なら
軽い話でいいなら
いくらでもあるんだけど
流れが
センチでロマンチックな
ノンフィクションだったから
だいぶ困った
仕方なく
こんな話をした
小学校2年生の頃
好きだった女の子がクラスにいて
その子は
可愛くて優しくて
当時小二な俺からしてみても
守ってあげたくなる様な子だった
昼休みには
追いかけっこするくらい
仲良しで
(この辺りで女子陣から
「カワイイー」なんて言葉が出る)
まだ“付き合う”なんて概念は
分からなかったけど
“好き”っていうのは
なんとなく分かってた
ところがある日
俺の引っ越しが決まって
離ればなれになってしまう
引っ越し先にも当然
女の子はいたけど
それでも
その子の姿は
俺の中には残ってた
(この辺りで女子陣から「純情ぅー」)
時が過ぎ
高校一年生になって
クラス分けの記されたプリントを見ると
その子の名前が
(「えーすごーい。運命じゃーん。」)
残念ながらクラスは隣で
なかなか
話しかけるタイミングは掴めなかった
けれど
11月頃ようやく
友達の友達みたいな間柄で
話す事ができた
それで
「俺の事覚えてる?」って聞くと
「へ?」
「引っ越す前、同じクラスだったんだよ」
「えーごめーん。
全然覚えてないやー。」
なんて感じになって
所詮俺の運命なんて
こんなもんだったんだなって思って
その子の事は諦めてしまいました
って感じ
恥ずかしながら実話でした
俺にしては
上手い事喋れた
それもあってか
なかなか評判はよかった
他の人達も色々良い話してて
幼なじみがーとか
1週間早ければーとか
ひいじいちゃんがーとか
彼の好きだった音楽がーとか
そんな話をしてくれました
後半の方なんて
女子みんな涙でボロボロ
俺も涙腺危なかった
ウチの高校
浮かれた話少なくて
寂れてるなーとか思ってたけど
実は
それぞれ抱えてきたものはあったんだな
そう思うと
ちょっと久しぶりに
真剣な恋愛をしたくなった
軽い気持ちで尻を追うのは止めようと
まぁそんな事言ってもね
成就した例がないからね
別に期待しちゃいないんだけどね
不純な妄想はよそうと思うんだ
そうして結局
その場にいた全員が
語り終え
みんなセンチになっちゃって
これで帰るってなったら
明日以降死んじゃいそうで
どうにかしようってなって
俺の提案
海に向かって叫ぼうぜ!
却下
それでも案が出ないので
とりあえず
波打ち際まで移動
俺の提案
海に向かって叫ぼうぜ!
却下
それでも叫ばなきゃしょうがないし
円陣を組む事に
そして
僕らは
叫んだ
“文化祭成功させるぞー!”
“おー!”
やわらかい砂の感触
おだやかな波の音色
なつかしい潮の香り
手の届きそうな夜空
感じられるもの全てに
思いをぶつけた
息が続く限り
叫び続けた
途中で
なんで叫んでるのか
よく分からなくなった
それでも叫んだ
とにかく叫びたかったんだ
よく分からなかったなりに
そして
急いで走って逃げた
青さを馬鹿にされたくなかったのと
22時40分頃だったから
補導が怖かったのだ
すぐに荷物をまとめて
そのまま駅に向かった
中身のない会話をしながら
小走りで
明日からもいつも通り接してね
そんな確認ばっかりして
家に着いたのは11時40分くらい
流石に親に怒られた
クラスの文化祭の劇の練習
ずっと公園でしてたって
言っておいた
家に入る前に
スプレーで匂いは消したから
海で花火してた事は
隠し通せたはず
心のクサさまでは
どうしても消えなかったけど
広島に原爆が投下された日…
戦争の恐怖など
所詮は古い記録に過ぎない
その程度に揺さぶられる若者は
今の世には珍しい存在なのだ
つまりは
“いつもと同じ毎日の一部”でしかなく
つまりは
文化祭の劇の練習がある訳だ
午後一杯を練習に費やし
その後は
予定通り
海へ
花火をする為に
参加者
男女共に8人位ずつ
計16人位だった
よく集まるよな
みんな受験生なのに
んで
その16人のうち
ほとんどは
学校から一緒に徒歩で行ったんだ
40分くらい歩いて
だけど
一部
現地集合の人達がいて
彼らを待たずに
花火を始めてしまうのは申し訳なくて
海を向きながら
コンビニで買ったパンとか食べて
海に向かって走り出す人とかを眺めながら
時を過ごす
やがて全員集まり
花火が始まる
とは言うものの
あんまりはしゃぐつもりは
俺はなくて
むしろ花火に照らされる
みんなのはしゃぐ顔を見ながら
海と夜空と一つになりたい
とか思ってたんだけど
予想以上に早いタイミングで
お前もやれよとか
声かけられちゃって
まぁ手持ち花火を受け取り
砂浜に刺し
曇り空に吹き上がる星と
揺れる海に
見惚れてた
やがて
残るは
線香花火と
設置式の大きめのやつ
の2種類となる
最後は派手に終わろうという事で
まず線香花火に取りかかる
なんかやたらと多い
30本入の袋が
10個くらいある
アホになりそうだったから
数えるのは止めたけど
最初のうちは盛り上がるけど
流石に飽きる
砂浜に寝転ぶ俺
誰か一緒にロマン感じてくれる人
一人くらいはいるかと期待したけど
いないし
砂かけられるし
ちょっとポジショニング
ミスって
波の音遠いし
曇りで星見えないし
格好つかない俺
ようやく線香花火を消化し
いざ
取りのでかいやつ
火を点けるのは
クラスのヒロイン的存在の女の子
「私、危ないコト好きなんだ~」なんて
そんな台詞がアブナイ
点火
火花が華麗に舞い上がる
またちょっと
クサい事考えてしみじみしようか
とか
思ってたら
火が消えた
あっという間だった
もう終わりかよー
そんな叫びがちらほら
あっという間だっただけでなく
締まりがなかった
俺なんて
波打ち際にしゃがみこみ
湾の向こう側の夜景を眺め始める始末
んで隣に
男子来て
背中から声が聞こえる
「えーあれ超ロマンチックー
え?あれ両方男子じゃーん
なんだよー」
俺もがっかりだよ
女子来いよって思ったよ
その後
このどうしようもない雰囲気を
どうにかするべく
浜辺で輪になって座り
語り合おう
なんて流れに
最初
クラスの副委員長格の男子
失恋話
女子に回り
失恋話
その次の男子
失恋話
なんかもう
それしか許されない流れに
しばらくして
俺に回る
失恋話なら
軽い話でいいなら
いくらでもあるんだけど
流れが
センチでロマンチックな
ノンフィクションだったから
だいぶ困った
仕方なく
こんな話をした
小学校2年生の頃
好きだった女の子がクラスにいて
その子は
可愛くて優しくて
当時小二な俺からしてみても
守ってあげたくなる様な子だった
昼休みには
追いかけっこするくらい
仲良しで
(この辺りで女子陣から
「カワイイー」なんて言葉が出る)
まだ“付き合う”なんて概念は
分からなかったけど
“好き”っていうのは
なんとなく分かってた
ところがある日
俺の引っ越しが決まって
離ればなれになってしまう
引っ越し先にも当然
女の子はいたけど
それでも
その子の姿は
俺の中には残ってた
(この辺りで女子陣から「純情ぅー」)
時が過ぎ
高校一年生になって
クラス分けの記されたプリントを見ると
その子の名前が
(「えーすごーい。運命じゃーん。」)
残念ながらクラスは隣で
なかなか
話しかけるタイミングは掴めなかった
けれど
11月頃ようやく
友達の友達みたいな間柄で
話す事ができた
それで
「俺の事覚えてる?」って聞くと
「へ?」
「引っ越す前、同じクラスだったんだよ」
「えーごめーん。
全然覚えてないやー。」
なんて感じになって
所詮俺の運命なんて
こんなもんだったんだなって思って
その子の事は諦めてしまいました
って感じ
恥ずかしながら実話でした
俺にしては
上手い事喋れた
それもあってか
なかなか評判はよかった
他の人達も色々良い話してて
幼なじみがーとか
1週間早ければーとか
ひいじいちゃんがーとか
彼の好きだった音楽がーとか
そんな話をしてくれました
後半の方なんて
女子みんな涙でボロボロ
俺も涙腺危なかった
ウチの高校
浮かれた話少なくて
寂れてるなーとか思ってたけど
実は
それぞれ抱えてきたものはあったんだな
そう思うと
ちょっと久しぶりに
真剣な恋愛をしたくなった
軽い気持ちで尻を追うのは止めようと
まぁそんな事言ってもね
成就した例がないからね
別に期待しちゃいないんだけどね
不純な妄想はよそうと思うんだ
そうして結局
その場にいた全員が
語り終え
みんなセンチになっちゃって
これで帰るってなったら
明日以降死んじゃいそうで
どうにかしようってなって
俺の提案
海に向かって叫ぼうぜ!
却下
それでも案が出ないので
とりあえず
波打ち際まで移動
俺の提案
海に向かって叫ぼうぜ!
却下
それでも叫ばなきゃしょうがないし
円陣を組む事に
そして
僕らは
叫んだ
“文化祭成功させるぞー!”
“おー!”
やわらかい砂の感触
おだやかな波の音色
なつかしい潮の香り
手の届きそうな夜空
感じられるもの全てに
思いをぶつけた
息が続く限り
叫び続けた
途中で
なんで叫んでるのか
よく分からなくなった
それでも叫んだ
とにかく叫びたかったんだ
よく分からなかったなりに
そして
急いで走って逃げた
青さを馬鹿にされたくなかったのと
22時40分頃だったから
補導が怖かったのだ
すぐに荷物をまとめて
そのまま駅に向かった
中身のない会話をしながら
小走りで
明日からもいつも通り接してね
そんな確認ばっかりして
家に着いたのは11時40分くらい
流石に親に怒られた
クラスの文化祭の劇の練習
ずっと公園でしてたって
言っておいた
家に入る前に
スプレーで匂いは消したから
海で花火してた事は
隠し通せたはず
心のクサさまでは
どうしても消えなかったけど
初合同というのは
新しい代で
初めての
全体での合同
ここから始まるって感じで
めでたいから
OBOGの皆さんも来て下さい
っていう
我が部活伝統の催し
実際は
ホームシック気味のOBOGが
部活に遊びに行くための
都合のいい建前に過ぎない
という訳で
後輩に会えるぜーって機会だったんだけど
意外とそんなに楽しみじゃなかった俺
なんでって
一つは
合宿から帰ってきた翌日だったから
もっと外で遊びたかったな
って
もう一つは
俺以外のOBOGがいっぱいいたら
独占できないじゃん
後輩を
それが悔しいじゃん
まぁ演奏聴いて
音量を抑える所は抑えろよって思って
エレキギターは巧いって前評判だったけど
案外惜しい感じで
ってかギタフリっぽい
まぁここから頑張っていってほしいね
その後
マツモトキヨシにパシられて
アイス買って
食わせて
河口湖のお土産あげて
バイバイっ
みたいな
うん
次に期待
もっとちやほやされたかったなぁ
新しい代で
初めての
全体での合同
ここから始まるって感じで
めでたいから
OBOGの皆さんも来て下さい
っていう
我が部活伝統の催し
実際は
ホームシック気味のOBOGが
部活に遊びに行くための
都合のいい建前に過ぎない
という訳で
後輩に会えるぜーって機会だったんだけど
意外とそんなに楽しみじゃなかった俺
なんでって
一つは
合宿から帰ってきた翌日だったから
もっと外で遊びたかったな
って
もう一つは
俺以外のOBOGがいっぱいいたら
独占できないじゃん
後輩を
それが悔しいじゃん
まぁ演奏聴いて
音量を抑える所は抑えろよって思って
エレキギターは巧いって前評判だったけど
案外惜しい感じで
ってかギタフリっぽい
まぁここから頑張っていってほしいね
その後
マツモトキヨシにパシられて
アイス買って
食わせて
河口湖のお土産あげて
バイバイっ
みたいな
うん
次に期待
もっとちやほやされたかったなぁ
1時間半程の仮眠から目覚め
口の中がもごもごする
あぁそうか
合宿に来てから
一回も歯磨きしてなかったんだ
食後は毎回
ガムは噛んでたんだけどな
俺様不潔ぅー
この際だし
合宿帰ってからのお楽しみにするか
朝食後
修了判定テスト
合宿で学んだ全ての範囲から出題される
200点満点のテスト
開いてびっくり
発音&アクセントの問題
ここに来てなお俺を苦しめるとは
いきなりヤマ外した気分
音読を必死に思い出す
次は語彙の問題
例文を思い出せばチョロいぜ
そして文法問題
今回の合宿の授業では
一番重点的に扱われた
超苦手なんだけどな
模試でもいつも取れない
そこも音読を思い出しカバー
最後は長文
内容一致問題が5題
それを長文3つ分
ちょっと読んでみる
知らない文章だ
読めない
パラグラフリーディング?
できないよそんなん
困った
仕方ない
いつも通り
なんとなくリーディング
接続詞を探すなんて
野暮な事はしない
目に入った単語だけ繋げて
全体の意味を類推
幸いな事に内容一致問題
目に入らなかった事書いてあったら
全部×だ
テスト終了
自己採点
発音&アクセント
18/20
意外に踏ん張る
語彙
27/30
もう少し行くつもりだった
文法
110/120
流石にこれが限界
長文
30/30
神が宿った
合計
185/200
夢の9割突破
全てが終わった後
昼食のため
食堂へ
そして気付く
ホテルの構造上
教室には窓がなく
客室にいる時間は
日のない夜と目の開かない朝
おまけに食堂のカーテンは
常に閉じていた
そのカーテンが
開いていた
眩しい太陽だった
実に4日ぶり
これのために
頑張っていたんだと
そんな錯覚すら感じた
いい景色だった
眩しい太陽が
河口湖に反射し
湖岸をゆっくり走る自動車を照らす
湖の上では水上スキーが飛沫をあげる
そこに続いて波紋が穏やかに広がる
そんな景色
ハヤシライスを食べ終わり
勉強を始める者など何処にもいない
そりゃそうだよ
世界はこんなに美しかったんだから
メアドの交換までちらほら
俺も聞かれたら教えてあげようと
心構えしてたら
誰も聞いてこない
そのままバスに乗り込む
唯一人の友も持たず
唯一人で妄想に耽る
そんな僕も5日ぶり
この日を境に
受験生になったつもりだったんだけど
孤独との戦いも
ここから始まっていたのかもしれない
こんなオチ
口の中がもごもごする
あぁそうか
合宿に来てから
一回も歯磨きしてなかったんだ
食後は毎回
ガムは噛んでたんだけどな
俺様不潔ぅー
この際だし
合宿帰ってからのお楽しみにするか
朝食後
修了判定テスト
合宿で学んだ全ての範囲から出題される
200点満点のテスト
開いてびっくり
発音&アクセントの問題
ここに来てなお俺を苦しめるとは
いきなりヤマ外した気分
音読を必死に思い出す
次は語彙の問題
例文を思い出せばチョロいぜ
そして文法問題
今回の合宿の授業では
一番重点的に扱われた
超苦手なんだけどな
模試でもいつも取れない
そこも音読を思い出しカバー
最後は長文
内容一致問題が5題
それを長文3つ分
ちょっと読んでみる
知らない文章だ
読めない
パラグラフリーディング?
できないよそんなん
困った
仕方ない
いつも通り
なんとなくリーディング
接続詞を探すなんて
野暮な事はしない
目に入った単語だけ繋げて
全体の意味を類推
幸いな事に内容一致問題
目に入らなかった事書いてあったら
全部×だ
テスト終了
自己採点
発音&アクセント
18/20
意外に踏ん張る
語彙
27/30
もう少し行くつもりだった
文法
110/120
流石にこれが限界
長文
30/30
神が宿った
合計
185/200
夢の9割突破
全てが終わった後
昼食のため
食堂へ
そして気付く
ホテルの構造上
教室には窓がなく
客室にいる時間は
日のない夜と目の開かない朝
おまけに食堂のカーテンは
常に閉じていた
そのカーテンが
開いていた
眩しい太陽だった
実に4日ぶり
これのために
頑張っていたんだと
そんな錯覚すら感じた
いい景色だった
眩しい太陽が
河口湖に反射し
湖岸をゆっくり走る自動車を照らす
湖の上では水上スキーが飛沫をあげる
そこに続いて波紋が穏やかに広がる
そんな景色
ハヤシライスを食べ終わり
勉強を始める者など何処にもいない
そりゃそうだよ
世界はこんなに美しかったんだから
メアドの交換までちらほら
俺も聞かれたら教えてあげようと
心構えしてたら
誰も聞いてこない
そのままバスに乗り込む
唯一人の友も持たず
唯一人で妄想に耽る
そんな僕も5日ぶり
この日を境に
受験生になったつもりだったんだけど
孤独との戦いも
ここから始まっていたのかもしれない
こんなオチ