屁理屈も大人が使えば正論

そういう世の中なんだよね

だって世の中って

大人が作ってるんだもんね



大人は言うよ

最近の若者は夢を持たないって

でも

夢を見るなって言うのも

また大人なんだよね



子供が夢を見るには

お金が必要なんだって

大人は子供の夢のために

働いてお金を稼ぎ

日々養い

子供とその夢のために責任を負う



だけどそれも

子供の才能の天井が見えるまで

子供と一緒に夢を見ていた大人は

いつしか夢を履き違え

夢を追うことを止め

それを子にまで強制する



最初は可愛いかったんだろう

反抗しない子供は

愛玩動物と一緒だから

でも世の中について朧気に分かってくると

子供は物事を自分で判断したくなる

大人に近付きたくなる

それは大人達を戸惑わせるには

十分な現象



確かに僕らがここで採る方法は歪んでいる

大人になろうとして

大人から離れようとするんだから

でも

成りたかった大人と

成ってしまった大人って

きっと別物なんだよね

だから醜い面から目を背けようとする

やっぱりそれは歪んでいるんだけど

でもなんとなく気持ちは分かるでしょう？



親に志望校言ったんだよ

予備校のガイダンス行ってきたんだけど

それでやる気も出て

前を向くいいきっかけだったんだけど



親は言ったよ

夢を見るだけじゃなくて

もっと現実的な目標を持てって



今から志望校落とせってさ

下を向いても成長しないって

教えてくれた親が言ったんだよ



それだけじゃなくて

いきなり私立大学への進学を批判

学費が高いんだって

知ってるよ

知ってただろ？

覚悟しておけよ

先延ばしにするなって

いつも俺には言ってたじゃん



更には

俺が気に入って

決めようとしてた予備校さえも

待てと

結局受講料高いなら止めろってさ



はぁ

欠落者になりそうだ

俺の虫は

大した力は持たないけど



俺はそれでも

未来へ羽ばたこうとしている

どこにでもいる少年なんだ

大事な物抱えて飛んだっていいだろう？

その重さが愛しいんだから